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オールペイントのポルシェ914ですが、年式を考えますと車の状態は悪くないのですが、ドアの下部とリヤフェンダーピラー部に腐食により穴が開いていたので、ステンレス板を用いて修理しました。
サビによる腐り修理については、本来腐った部分の鉄板を切り取り、再度新たに鉄板にて形を作った物を突き合わせ溶接にて接合しての交換が良いのですが、どうしても作業時間を要します為に金額もかかるので、今回この車については、フロントフェンダーの腐り部分については酷いので、鉄板にての切り接ぎ溶接で修理して、リヤフェンダーピラー部についてはステンレス板を当てての修理に分けて作業しました。
鉄板による切り接ぎ交換については後日又紹介しますが、ステンレス板による修理方法については、サビによって腐食してます部分を取り除いてから、穴開き部分より一回り大きい形をステンレス板(厚みは薄いです)を使ってあてる形を作り、車側の腐食部分に防錆の為シーラーをハケで塗り、その次に腐食穴あき部に裏側から水分が侵入しない用にシーリングをしてからステンレス板をあて、そのステンレス板の縁を片面スポットで溶接して仕上げます。
写真真ん中が作業に使ったステンレス板で、写真一番下が出来上がった写真になりステンレス板の縁に黒くなってます所が片面スポットした跡になります。
この修理方法についも、賛否両論あろうかと思いますが、裏側からの水分の侵入を上手く防げれば、この方法でもかなり腐食部分の修理に有効であり、腐食による小さい穴開きでしたら、私的には悪くない修理方法の一つだと考えてます。
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Posted on 2008/11/17 Mon. 00:00
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ポルシェ914のフロントエプロン、ステップパネル、リヤエプロンには飛び石等のキズが付きにくくする目的でウレタン系の弾力がある材料によって表面が凹凸模様のアンダーコートが塗装されているのですが、過去の修理においてアンダーコートの上から直接パテを付けてあり、そのパテが剥がれて割れが生じていたのと、各部アンダーコートの下部にサビが出ていたので、一旦剥離をして下地から再度修理する事にしました。
塗膜の剥離については、塗膜の上にゼリー状の化学薬品リンバ(剥離剤)をハケを用いて塗っていますと、塗膜が溶けて浮き上がって取れてくるのですが、過去に何回も塗装してますと塗膜も当然厚い為に何回にも分けて塗り、塗膜を取り素地金属の地肌になるまでリンバを使い作業します。 リンバを使いますと、過去に修理していますパテも当然薬品である為にダメになってしまいますので、剥離後再度パテがしてあった箇所についてはパテをやり直ししてから、下地としてサフェサーを塗装するのですが、素地の金属に対して塗料の密着はあまり良くないので、下処理としてエッチィングプライマー(非クロム酸系防錆顔料で非常に優れた防錆性能を有し、様々な金属素地への優れた密着性能を持つ二液型ポリビニルプチラール系プライマー)を塗ってからの工程になります。
塗膜剥離の剥離においては、ここの下処理が重要で上手くしないと素地の金属と塗膜の密着不良にて間にサビが生じやすく、車を完成させてもここの部分でサビが発生してしまいますと再度下処理からのやり直しになってしまい一番厄介な問題になってしますので、しっかりとした下処理が必要な部分であります。 写真一番上がリンバを使い剥離している写真で、真ん中が剥離後パテ処理している写真で、一番下が下処理のエッチングプライマーを塗装した写真になります。
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Posted on 2008/11/12 Wed. 00:00
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今年の冬にオーナーと一緒に富山迄引き取りに行った914なのですが、エンジン不調の為ポルシェジャパンで簡単な整備後、程度の良い中古エンジン購入した為に外注にてこの車のエンジンを降ろして頂き、ボディと降ろしたエンジンが工場に有り、ボディについては各部を確認して作業的にはオールペンする事になりました。
ワイパーカウル部と左フロントフェンダー上部に写真の所の様な腐りと左右リヤフェンダー一部に腐り箇所があるのですが、それ以外についてはそれほど酷いサビもなく、年式を考えますと車の状態は良い方だと思います。 何分、この時代の車については今の車の様に鋼板の表面に亜鉛メッキ処理がされていない為にどうてもサビやすく、今となってはフェンダー下部、ステップ部、フロア等の水分のたまりやすい所については腐って穴が開いていて当たり前な状態であり、それを考えますとこの車についてはそういった腐りはないので、やはり状態については良いです。 こういった車については、普段の足として使用せず屋内保管が絶対条件であり、屋外での保管となりますと簡単に腐りボロボロな状態になってしまうので、最終的には車の保管状況が程度の良し悪しになってしまうのですが、、。
あと、作業する上での問題点はパーツの問題であり、ウエザーストリップ関係のゴム製商品については劣化が酷いので交換しなくてはいけないのですが、純正パーツについてはほとんどが無くアメリカ製の社外アフターパーツでの作業になりのですが、困るのがこのアメリカ製アフターパーツの商品については物の良し悪しが非常に大きくて作業はやりにくいのではあるのですが、パーツとしてあるだけまだ良しとしなければならなくて、パーツ揃いについても結構大変であります。 |
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Posted on 2008/10/06 Mon. 00:00
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