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簡単にフレークとはメタリックの粒子を大きくした粒の物体です。
通常メタリックの粒子は一番粗い物でも塗膜の中にある粒子は塗装面に近づいてよく見ると確認出来る大きさですが、フレークは1粒の大きさが手で触るとザラザラとはっきりとした感触が解る程大きい物です。 さらにフレークは光があたった時のキラキラとした光り方はメタリックなどとは比べものにならない程光ます。 まさにギンギン ギラギラ状態です。
写真一番上がフレークの大きさ、色の種類の見本です。 光が当たるとこの見本の様に光り輝きます。 アメリカのハウスオブカラーからはこれだけの種類が販売されています。
今回入庫していますY60サファリには一番粒子の粗いフレークF15シルバーとF31リッチゴールドの2種類(写真真ん中)を使ってオールペンします。 F15シルバーはフレークの中でも極荒ですので、1粒1粒がはっきり確認出来る程です。夜光りに当たった時はギラギラと凄い状態になります。
これだけ粒子か゛大きいと通常のスプレーガンではフレークが詰まってしまって塗装出来ません。 よって写真一番下のフレーク専用スプレーガンを使用して塗装します。
この専用ガンはフレークの粒子(大きいと共に重さもあります)が下に沈まないようにエア-でカップの中をスクリュウで回し塗料を攪拌して塗装出来る用に作られたスプレーガンです。 攪拌するスクリュウの早さも調整出来るすぐれモノです。但し、このスプレーガン価格も高価格ですが、、。
尚、フレークの塗装のやり方はY60サファリの作業工程のブログにて紹介します。
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カテゴリ: 塗装
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Posted on 2007/02/01 Thu. 00:00
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私的に自動車鈑金塗装の業界で使われている副資材で最も進化(良くなった)した材料は接着材だと思います。 接着剤は昔から色々なメーカーから商品として出てはいましたが、完全に接着できる商品は無くどちらかといえば一時的なごまかし的な物ばかりでした。 でもここ5、6年の間で多種多様の自動車部品に使える商品が開発されて今では色々な修理に凄く便利になっているのが接着剤です。
種類は写真の商品は世界的有名なメーカー3Mでパネルボンド、プラスチックリペアパテ、パネルフォームの3種類になります。
パネルボンドは鉄板と鉄板を接着出来る商品でスポット溶接出来ない所で主に使用しています。当社ではルーフ交換(溶接の火花が室内に飛びますのでシート、内張、ダッシュパネル等が燃えてしまいます)やシーム溶接されているローバーミニのパネル交換に使用しています。 溶接でのパネル交換作業ですと溶接時の熱による歪みや鉄を加熱しますのでどうしてもサビやすくなりますが、接着工法での最大の利点はサビに対してものすごく良いです。 以前当社で接着力に関して接着したパネルをフレーム修整機のタワーで引っ張って実験したのですが、接着面はびくともせずに取れませんでした。下手な溶接より遥に引っ付ており強度も十分でした。 将来的にスポット溶接やMIG溶接に替わりパネル交換工法は接着材になる日が来るかもしれませんね、、、。
プラスチックリペアパテは主にバンパーの亀裂修理に使用します。接着材でもありパテでもありますのでバンパー修理に使いやすい材料です。この商品も接着力は凄く良くて日産オーテックのスポイラー(特殊な部材で通常の商品はだめです)商品の部材にも良く接着して使用しています。
あとパネルフォームは発泡ウレタンですので今回の紹介とは別です。間違えて写真を撮っていました。ごめんなさい。 |
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Posted on 2007/02/03 Sat. 00:00
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追突事故修理で入庫してます日産プレジデント(日本語で訳すると大統領)ソブリン車両保険に入っていなかったので修理金額の見積もりをしたのですが、メチャメチャ部品代が高額(さすが日本車の大統領です)でなんと1040.000円にもなりました。もう部品代金額がベンツのSクラスと同等状態です。 でも新車時は日本を代表するVIP車ですのである意味適正価格かもしれませんね。
保険が使えずここまでの修理予算が無いのでリサイクルパーツ(中古部品)を使用して修理することにしました。 今回はオーナーの方で修理に必要な中古部品をすべて買い揃えて頂きました。今では自動車関係者以外の人でもインターネットで簡単に検索出来て、購入出来るので便利な時代ですもね。
尚、当社では修理やボディカスタムに使用する必要部品(中古部品、エアロパーツ等など)をお客様の方で用意して頂き部品持ち込みでの作業は歓迎しますよ。 あくまで当社は作業工賃(技術料)をお客様から頂くのが仕事と考えていますので部品等の持ち込み作業に関しては気軽に相談下さい。 この車もオーナーが部品代負担の為正確な部品代は解りませんが、総修理金額は50万位で修理出来ています。新品部品を使用する半額ですね。
プレジデントの事故修理に関しては新品交換部品はボンネットロック、ラジエターコアサポート、クリップ少々を新品で日産部品に注文したのですが、なんとラジエターコアサポートがメーカー欠品で部品が入って来るのに90日も掛かってしまいました。これではメーカー欠品ではなくて注文生産ですよね。3.4年位前から日産部品はこういったメーカー欠品で長期で待たされるのが多くなってます。よく部品商の方が言ってますが、ゴーン社長になってからの合理化による現象かもしれません。でもこれではユーザーが一番困る事ですが、、。 ちなみにこのユーザーも昨年12月10日位から部品待ち状態で修理が終わるのを待っています。
部品は1月20日に入り修理の方は今週骨格修理を終えて部品の仮合わせ調整終えてます。来週から塗装工程に入ります。
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Posted on 2007/02/04 Sun. 00:00
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コンクリート塀に激突しまいましたゴルフⅤです。 新車購入後3ヶ月まだ走行3000キロしか走行してません。
一番上の写真を見ると右テールランプ、リヤバンパー交換程度に思われますが、実際の損傷はテールランプハウジングパネル、バックパネルが車前方に押し潰れてます。
ゴルフに限らず最近の車はバンパーの部材がPPやウレタン等のプラスチックで作られてていて衝突時はそれなりに潰れるのですが、形がその後元の形に戻りますので見た目的にはたいした事が無い様に思えますが、実際はバンパー裏側のパネルが損傷して潰れているケースが多いです。 このゴルフⅤもこのタイプの事故になります。
今回作業の中でテールランプが取付してあるハウジングパネルを修理したのですが、リヤバンパーサイドブラケット(写真真ん中の部品)が元の場所に押し潰れたパネルを復元しないとリヤバンパー、テールランプ、バックドアとの隙間や面が合わなくなります。
こういった作業はすべて現物合わせで、簡単に説明するとランプやバンパーの面や隙間が合うまで何回も部品を取ったり付けたりして取り付けパネルを修理していきます。
今回はこのリヤバンパーサイドブラケット取り付け部のパネル修正に非常に時間と手間がかかりました。 ここを丁寧に仮合わせないと最終仕上げ時に各部品が合わなくなってしまいます。
でもゴルフⅤのテールランプ部のパネル修整はいつやっても大変です。タイプⅣまではそうでもなかったのですが、、。
作業の方はすべての部品の仮合わせ出来ていてパネルの修理完了してます。
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Posted on 2007/02/06 Tue. 00:00
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下で紹介していますゴルフⅤ昨日塗装終えてます。
今回の色もそうですが、シルバーメタリックの補修塗装は非常に難しい色です。 新車の塗装工程上、シルバーメタリック色の隠蔽性を高める為下塗りにグレーを塗りその上にシルバーを塗装してます。 赤色や黄色単体で塗装しても下が透けてしまい色がとまらないので、下色に白色を塗装するのと同じでシルバーの場合グレーが塗装されてます。 新車時のメーカー塗装では色見のすかしの白さを出す為ボディ色のシルバーの塗装回数を非常に減らしている為色がとまってません。 これが問題で正面から見ると何の問題点もなく綺麗なジルバーですが、塗装面をすかして横から見ると色がムラムラで下塗りのグレーが見える程薄く塗装されてます。 代表的なのはメルセデスベンツのブリリアントシルバーメタリック(744)が酷いです。透かしのムラムラ度はNO、1です。
これが問題点で下塗りにグレー色を塗ってからシルバーメタリックを塗装するのですが、補修塗装の場合どうしてもボカシ部のシルバーメタリックどうしの色の重なり部が出来ますのでが、この部分にすかしの白さが黒ずみが生じてしまい調色した色はいくら合っていましても色の重なり部は黒くなってしまい分かってしまいます。 これが解り難くするのにぼかし部の所を工夫して塗装しています。塗装時のスプレーガンテクニックが必要になります。代表的なのはパネルライン等を利用してぼかしをしいます。でもこれだけでは無くてクリヤーを単体で塗装した場合もクリヤーで黒く黒ずみが起きます。しかしこれだけはどうしょうもありません。
今回は上のバネルラインと給油口のフタのラインを使い解らなく仕上げてます。
尚、作業の方は今日部品組み付け終えています。 明日、掃除して納車します。 |
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Posted on 2007/02/08 Thu. 00:00
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