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BNW(E39)カラーNo354シルバーメタリックの補修塗装で、先月も一部ゴルフワゴンで紹介していますが、すかしの白さを出す為に下色のグレーを塗装(写真真ん中)してからベースコ-トでシルバーメタリックの塗装手順になります。
シルバーメタリックの場合、シルバー原色配合率が高いので単体での隠ぺい性は非常に悪く、下色を塗らずに塗装しますと、何回も塗装しないと色がとまらず最終的には黒ずみが発生してしまい透かしの白さが合わなくなってしまうのを防ぐ目的でどうしても必要な工程です。 下地に使用してますサフェサーもグレーではあるのですが、スタンドックスのイージーフィラー場合、色が白い系統の方向である為以外とシルバーのとまりが悪く、塗装後透かし見ますとサフェサーが透けて見える程であるので下色には使用出来ません。 白、赤系を塗装するのには、以外と色のとまりが良く下色には使えるのですが、、。
塗装手順も最初にサフェサー部にグレーを塗装する所から始まり、シルバーボカシ部のなじみを良くする目的でカラーレスを塗装してシルバーメタリックを塗装するのですが、シルバーの補修の場合ベースコートの初期乾燥を遅くして色が乾く時に色ムラを取り除くやり方での工程であるので、1回ベースコートを塗装してから次の工程までの時間が必要になるので、塗装時間も長くなるのと日々の暑さでこの時期のシルバーの補修はかなり大変です。
特にこの時期は塗装ブースの天井から風が下方向に送風されるシステムになっているのですが、生暖かい風が降りてくる状態の中で一番遅いシンナーを使用しても塗料(特にベースコート)の乾燥が早くザラツキが起きようとする問題もあり日中の塗装は無理です。 ちなみにこのシルバー補修も夜(7時頃から)塗装して仕上げてます。
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カテゴリ: 塗装
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Posted on 2008/08/01 Fri. 00:00
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先月末に作った型の状態をみる為に、黒ゲルでのFRP商品を作ってみました。 型に離系剤を塗り、次に黒色のゲルコートを塗装後、ガラス繊維のマットに樹脂を塗り込み積層してから乾燥させて、型から取り外し周りのバリを取り除いて商品の出来上がりになります。
仕事柄、FRPの材料を使って物を作ったり修理したりでガラス繊維のマットに樹脂を塗り込む工程に対してはよくやっている作業であり、今回は商品を作る為に必要なゲルコート塗装からの工程については初めてでしたが、形になって出来上がりました。 ガラス繊維のマットに樹脂を塗り込み積層したのが写真一番上で、縁のバリを取り除いて完成した物が写真真ん中であります。
今回初めてFRPでの商品作りで型を作成する所から作業したのですが、この作業も塗装工程と同じで下地が重要であり、FRPの場合ですと商品の型となる部分の面が仕上がりの良し悪しになる所であり、こうした小さいパーツの型でしたらまだしも、大きなバンパー等の大型商品をFRPにて作る為に必要な型を製作しているのを考えますと、作っている方々は凄いとも感じた工程でもありましたが、、。 FRPの型作りについては、専門的技術がいるのと、とても奥深い分野ですね。
出来上がったパーツを車側に取付した状態が写真一番であり、塗装して使用するのでしたら黒ゲルをサンディングしてサフェサー塗装後、好みの色を塗装しての使用になります。
次は綾織りカーボンクロスを使い、カーボン商品作りをやってみます。
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Posted on 2008/08/02 Sat. 00:00
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以前にも説明した事があるのですが、ゴルフ5(1K)のドアパネル構造は、アウターとインナーでパーツ構成が分かれていて、パネル同しがボルトでの固定で取付されています。 ドア外装部品脱着の場合ですと。通常ドア内張を取り外ししたから、ドアパネルの内側(内部)から各パーツ固定ネジを取り部品を取り外す工程になるのですが、1Kのゴルフの場合は逆の構造でアウターのパネルを取り外ししないとパーツの取り外しは出来ません。 内張を外しても取れるのは、ドアミラーとパワーウインドモーター位であり、写真一番上を見て頂くとお解りになるのですが、ウインドガラス、ウインドリフタ-(レギュレター)ドアロック等の部品脱着はすべてアウターパネルを取り外し外側からの作業になります。
昔からですが、ゴルフの場合ウインドリフターがワイヤーで動かす構造の為、消耗品であり定期的に交換を必要とするパーツでありますので、リフター交換等の作業性については非常に良くなっております。
塗装時に部品脱着が必要なアウタハンドルについては、内張を外さなくても取り外し出来るのですが、水切りゴムについては写真真ん中の様に、パネル内側からクリップで取付されてますので、部品脱着するのにどうしてもアウターパネルの脱着必要になるのと、ドアミラーについては内張を取り外ししないと取れないので、部品脱着については1Kのゴルフの場合作業時間を要してしまいます。
本来は、事故においての修理費の低減を目的に作れている構造ではあるのですが、その分専門的知識やパネル交換に必要な専用工具や知識がないと作業出来なくなっている構造であります。 |
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Posted on 2008/08/05 Tue. 00:00
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自動車の場合、ほとんどのプラスチックパーツ(ドアバイザー、モール、エンブレム等)は両面テープにて貼り付けしてあるのですが、取り外ししますとボディ側と取り外しした部品側に両面テープが残ってしまいます。
両面テープの材質は特殊なゴム系で出来ていて強力な粘着力で取り外しするのにもカッターナイフもしくはスクレパーで両面テープを切り離して取っていくのですが、問題なのは残ったこの両面テープの跡で、貼り付いた粘着力が強くて簡単に取れません。
部品の再利用はもちろん交換するにしても、古い両面テープの跡は取らなければ再度貼り付けが出来ませんので除去するのに指で擦って取れるのでしたら良いのですが、実際はそう簡単に取れずスクレパーで擦り取ろうとするとボディ側についてはキズが付いてしまい上手くいきません。 シンナー等の溶剤で溶かして取る方法で主に取っているのですが、凄く時間を要する作業であるのと、ドアバイザー等のプラスチックパーツについては、シンナー等の溶剤を使いますと商品が溶けてしまいますので除去出来ず部品交換になってしまいます。
こうした両面テープの除去する材料として、溶かす薬品、ドリルを使い削り落とすゴムなど色々な商品があるのですが、使用すると塗膜が変になったりもしくは取れないのがほんどでしたが、部品商の方から勧められたベルトサンダーを使い削り落とすスクラッチベルトがなかなか良くて助かってます。
でも、両面テープの糊跡除去いずれにしろ手間がかかる作業です、、。
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Posted on 2008/08/08 Fri. 00:00
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FRPに続きカーボンクロスでの作業です。
初めてカーボンクロスを使用したのですが、まず綾織りに編んである繊維が非常に崩れやすく、カットするにもマスキングテープでカットラインに貼ってから切らなければ切り口がバラバラに崩れてしまう程で、手で持つのにもカーボン繊維の目が崩れ無いように持たなければいけなく、一旦繊維がばらけてしまいますとカーボンの柄にはならないので、取扱には慎重を要します。
まず、FRPと同じやり方でカーボンクロスを貼って見たのですが、繊維が思ったより固くて凹凸部やRに沿って入り組んでくれず、どうしても空気の気泡が入ってしまう事と、カーボン用の高透明樹脂(クリヤーの様に透明な樹脂です)のゲル化する迄の反応時間がとても早い事が解りました。 カーボンクロスの貼り方については、作業方法を変えて対処すればなんとかなるのは解ったのですが、問題はカーボン用の高透明樹脂の初期乾燥までの時間の早さで、硬化剤についても最小値0.7%での配合で使用しても、通常使用してます樹脂(リゴラック)の2倍位早くて作業出来る時間が非常に短く困りました。 確かに連日の猛暑により工場内部は38℃位まで上がってはいるのですが、購入した樹脂が高温時に対して良くないのか解りませんが、これではかなり早くしなくてはいけなく2人がかりでの作業で仕上げました。 空気の混入もなく、写真の様にカーボン柄も綺麗になり出来上ったのですが、いくつか問題点がまだありますので引き続き時間の合間を見て再度何個か作って見ます。 尚、出来上がりは写真一番下になります。
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Posted on 2008/08/11 Mon. 00:00
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