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ポルシェ914のフロントエプロン、ステップパネル、リヤエプロンには飛び石等のキズが付きにくくする目的でウレタン系の弾力がある材料によって表面が凹凸模様のアンダーコートが塗装されているのですが、過去の修理においてアンダーコートの上から直接パテを付けてあり、そのパテが剥がれて割れが生じていたのと、各部アンダーコートの下部にサビが出ていたので、一旦剥離をして下地から再度修理する事にしました。
塗膜の剥離については、塗膜の上にゼリー状の化学薬品リンバ(剥離剤)をハケを用いて塗っていますと、塗膜が溶けて浮き上がって取れてくるのですが、過去に何回も塗装してますと塗膜も当然厚い為に何回にも分けて塗り、塗膜を取り素地金属の地肌になるまでリンバを使い作業します。 リンバを使いますと、過去に修理していますパテも当然薬品である為にダメになってしまいますので、剥離後再度パテがしてあった箇所についてはパテをやり直ししてから、下地としてサフェサーを塗装するのですが、素地の金属に対して塗料の密着はあまり良くないので、下処理としてエッチィングプライマー(非クロム酸系防錆顔料で非常に優れた防錆性能を有し、様々な金属素地への優れた密着性能を持つ二液型ポリビニルプチラール系プライマー)を塗ってからの工程になります。
塗膜剥離の剥離においては、ここの下処理が重要で上手くしないと素地の金属と塗膜の密着不良にて間にサビが生じやすく、車を完成させてもここの部分でサビが発生してしまいますと再度下処理からのやり直しになってしまい一番厄介な問題になってしますので、しっかりとした下処理が必要な部分であります。 写真一番上がリンバを使い剥離している写真で、真ん中が剥離後パテ処理している写真で、一番下が下処理のエッチングプライマーを塗装した写真になります。
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Posted on 2008/11/12 Wed. 00:00
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